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第10章

仮面城(日文版)-第10章

小说: 仮面城(日文版) 字数: 每页4000字

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 やがて、劇場から三百メ去毪郅嗓悉胜欷款扦丐毪取ⅳ饯长摔弦惶à巫詣榆嚖趣蓼盲皮い俊菸钉螑櫎い肖ⅳ丹螭稀ⅳ饯韦胜丐い浃氪笠袄先摔颉ⅳ啶辘浃辘搜氦筏长啶取ⅳ袱证螭猡ⅳ趣椁韦辘长螭恰⒆詣榆嚖悉饯韦蓼拮撙辘坤筏俊
「しまった!」
 三太はじだんだふんでくやしがった。いかに三太がすばしこくても、自動車には追いつけない。うらめしそうに、走り去る自動車の、うしろすがたを見ていたが、そのときだった。一台の自動車がそばへとまると、
「よう、三太じゃないか、どうしたんだい」
 声をかけられてふりかえった三太は、哕炇证晤啢蛞姢毪取ⅳ长嗓辘护螭肖晗菠螭恰
「あ、|吉《よし》|本《もと》さん、ぼくをのっけてください。ぼく、いま、悪者を追っかけているんです」
「悪者……?」
 吉本哕炇证夏郡蛲瑜筏啤
「悪者って、いったい、ど、どこにいるんだ?」
「むこうへいく自動車です。あの自動車に悪者がのっているんです。吉本さん、ぼくをのっけてあの自動車を追跡してください」
「よし、それじゃ早くのれ」
 三太がのりこむと、すぐに自動車は出発した。
 吉本哕炇证趣いΔ韦稀⑷膜撙颏筏皮い郡袱证蟆ⅳ长长恧浃工胜盲壳嗄辘胜韦馈H悉啶袱悚恰ⅳ铯いど倌辘坤椤ⅳ坤欷摔扦夂盲欷毪韦坤ⅳ趣辘铯堡长渭具転手とはだいの仲よしだった。
「三太、きみはいったいどこにいたんだ。ぼくはきみのすがたが見えなくなったので、どんなに心配したか知れやしないぜ」
「すみません、ぼく悪者にだまされて……」
 と、手短に、その後のことを語って聞かせると、吉本哕炇证夏郡蛲瑜筏啤
「銀仮面といえば新聞にも出ていたが、三太はそんな悪者の仲間にされていたのかい?」
「うん、でも、ぼく、なにも知らなかったんです」
「そして、その銀仮面の仲間の者が、あの自動車にのっているというんだね」
「そうです、そうです。だから、吉本さん、あの自動車を見失わないようにしてください」
「よし、だいじょうぶだ」
 こうして二台の自動車は、まるで一本のくさりでつながれたように、枺─晤颏踏盲谱撙盲皮い韦坤盲俊

     怪汽船

 隅田川のはるか下流、川の流れが枺┩澶摔饯饯挨ⅳ郡辘恕ⅲ街袓u《えっちゅうじま》というところがある。
 この越中島の、とあるさびしい岸ぺきに、三百トンほどの船が停泊していた。まっ摔踏盲看澶税驻Δⅳ盲课淖证蛞姢毪取
『|宝《ほう》|石《せき》|丸《まる》』。
 名まえを聞くと、どんな美しい船かと思われるが、見ると聞くとは大ちがいで、マストもえんとつも、なにからなにまでまっ摔踏盲郡趣长恧ⅳい摔怅帤荬菤菸钉瑦櫎い韦馈%蕙攻趣摔悉郡幛欷丹à恻の一色。
 いまこの船のすぐそばへ、一台の自動車がきてとまった。なかからよたよたとおりてきたのは、いうまでもなくあの気味の悪い老婆である。
 老婆は鋭い目で、あたりを見まわしたが、人影のないのを見すますと自動車のなかになにやら声をかけ、それから、右手をのばして、大野老人をひきずりだした。大野老人はまっ青になって、ガタガタとふるえている。それでいて、逃げだそうとも、声をだして、救いをもとめようともしないのだ。
 老婆がなにか合図をすると、ふたりをのせてきた自動車は、すぐその場を立ち去った。そのあとで、老婆は二、三度、鋭く口笛を吹いた。
 と、甲板からバラリとおりてきたのは縄ばしご。大野老人はしりごみしながら、それでもうしろから、気味の悪い老婆につつかれて、よろよろと、お酒に酔ったような足どりで、縄ばしごをのぼっていった。
 老婆はもう一度、鋭い目であたりを見まわしたが、やがて縄ばしごに手をかけるとスルスルスル、とてもおばあさんとは思えないすばしっこさで、甲板までのぼると、そのまますがたを消してしまった。
 あとはまた、ねむけをさそうようなま昼のしずけさ……。
 と、このときだった。三百メ去毪郅嗓悉胜欷款扦韦啶长趣恕ⅳ趣蓼盲皮い孔詣榆嚖韦胜椤ⅴ谣楗辘趣趣婴坤筏可倌辘ⅳ盲俊¥いΔ蓼扦猡胜扦ⅳ搿
「三太、三太、きみ、どうしようというんだ」
 哕炋à樾呐浃饯Δ松颏堡郡韦霞厩嗄辍
「ぼく、あの船のようすを見てきます」
「およし、見つかるとあぶないから」
「だいじょうぶです。ぼく、変装をしていきます。きっとあの船が、悪者の枺─摔堡毳ⅴ弗趣摔沥い胜い螭馈
「枺─摔堡毳ⅴ弗龋郏!弗ⅴ弗取工税悖荩俊
 吉本青年が聞きとがめて、
「それじゃ、悪者には、枺─韦郅摔猊ⅴ弗趣ⅳ毪韦ぃ俊
「ええ、あるんです。仮面城……ずうっと山の奥です。ぼく、一度連れていかれたことがあるんです。でも、そこがどこだか、ぼくにはさっぱりわかりません。途中、ずっと目かくしをされてたもんですから。……でも、ぼく、さっきその仮面城を見たんです」
「さっき、その仮面城を見たあ?」
「ええ、映画のなかで見たんです。枺紕訾扦浃盲皮い搿荷钌饯蚊孛堋护趣いτ郴韦胜恕ⅳ郅螭韦沥绀盲趣坤堡伞⒚娉扦Δ膜盲皮い蓼埂¥扦狻ⅳ坤欷猡饯螭胜长趣现椁胜い螭扦埂¥Δ膜筏郡窑趣狻荬膜胜盲郡摔沥い胜い螭扦埂¥扦狻ⅳ埭坤堡现盲皮い毪螭扦埂¥ⅳ欷长健⒖证恧筏ゃy仮面の|根《こん》|拠《きょ》|地《ち》、仮面城にちがいないんです」
 三太はそんなことをいいながら、しきりに道ばたのどろをとっては、顔や手足になすりつけていたが、やがて、
「吉本さん、どうですか?」
 と、むきなおったすがたを見て、吉本哕炇证纤激铯耗郡蛲瑜筏俊
 顔も手足もどろだらけになった三太は、こじきの子どもそっくりである。いやいや、三太はもともとそうなのだが、そうして目ばかりギョロギョロさせているところは、とても三太とは見えない。
「どうです、吉本さん、ぼくの変装もそうとうなもんでしょう」
 と、白い歯をだしてニヤリと笑うと、
「それではちょっと、いってきます」
 と、ボロボロのズボンに両手をつっこみ、口笛を吹きながら、ぶらりぶらりと怪汽船のほうへ近づいていった。

     びんのなかの手紙

 近よって、見れば見るほど気味悪いのがこの汽船だった。
 どこからどこまでもまっ恰ⅴ蕙攻趣摔窑毪à朦い旗、甲板には人影もなく、シ螭趣筏氦蓼辘à盲皮い毪趣长恧稀ⅳ蓼毪扦帷钉饯Α罚健钉筏筏未撙郡い扦ⅳ搿4à巳氦椁毳猊幛扦丹à狻ⅳ长未韦郅趣辘摔稀菸稅櫎盲啤⒔膜椁踏瑜Δ艘姢à俊
 三太は軽く口笛を吹きながら、ぶらりぶらりと、船のそばを通りすぎたが、べつにかわったこともない。
 三太はつまらなそうな顔をして、クルリとかかと[#「かかと」に傍点]をかえすと、あいかわらず、軽く口笛を吹きながら、船尾のほうへひきかえしてきたが、そのときだった。
 ボシャンという物音とともに、水のなかへ投げこまれたものがあった。見ると牛乳のあきびんである。あきびんはそのまま流れもせず、いかりをつないだくさりのそばに、ぷかりぷかりとういているのだ。
 三太はハッとして、あたりを見まわした。びんのなかになにやら白いものが、はいっていることに気づいたからである。
 幸い、船の上にも岸ぺきにも、ひとのすがたは見あたらない。三太はすばやく上着、ズボンをとると、岸ぺきから身をすべらせ、音もなく、くさりのそばに泳ぎついた。そして、牛乳のびんをひろいあげると、また岸ぺきへ泳ぎ帰って、すばやく上へはいあがった。
 それはひじょうに思いきった、だいたんな行動だったが、幸い、船の上ではだれもそれに気づいた者はなかった。
 三太は手早くからだをふき、ズボンと上着を身につけると、牛乳のあきびんをポケットにしのばせ、小走りに、自動車のほうへ帰ってきた。
「どうした、どうした、三太、なにかあったのかい?」
「うん、変なものをひろってきたよ。ほら、このあきびん……なにかなかにはいっているんだ」
「どれどれ」
 吉本哕炇证证摔趣盲皮撙毪取ⅳ婴螭韦胜摔膝膝螗沥韦瑜Δ胜猡韦悉い盲皮い搿¥筏狻ⅳ饯违膝螗沥摔悉蓼盲饰淖证恰ⅳ胜摔浃闀い皮ⅳ毪椁筏ぁ
 吉本青年はあわててコルクのせんをこじあけると、なかからハンカチをとりだしてひらいて見たが、そのとたん三太も吉本青年も、アッと顔色をかえたのだった。

[#ここから1字下げ]
 わたしは悪者につかまって、この船のなかにとじこめられています。このあきびんをひろったひとは、どうかこのことを警察へとどけてください。
[#ここで字下げ終わり]
[#地から2字上げ]竹 田 妙 子

 それはいたいたしい血の文字だった。たぶんヘヤ豫螭韦丹搜颏膜堡啤⒁蛔忠蛔证郡螭亭螭藭い郡韦坤恧Δⅳ趣长恧嗓长恧摔袱螭坤辍ⅳ工欷郡辘筏皮い毪韦い郡蓼筏ぁ
 三太はくちびるをふるわせて、
「吉本さん、吉本さん、たいへんです。これは文彦くんのおかあさんにちがいありません。文彦くんのおかあさんも、あの船のなかにとじこめられているのです」
「よし、三太、早く自動車にのれ。これからすぐに警察へいこう」
「いや、ちょっと待ってください。ぼくはここであの船を見張っています。吉本さん、あなたはこれからすぐに、浅草の枺紕訾丐窑à筏啤⒌取┝郡冉鹛镆桓壬恕ⅳ长韦ⅳ婴螭颏铯郡筏皮坤丹ぁ¥盲趣蓼坤饯长摔い毪人激い蓼工ⅳい胜盲郡榫晭丐丐い盲皮撙皮坤丹ぁ
「三太、三太、そんなことをいわずに……」
「いいえ、だいじょうぶです。吉本さん、早く……早くいってください」
 吉本青年がいくら口をすっぱくしてすすめても、三太はがんとして聞きいれない。吉本青年はしかたなく、三太をひとりそこに残して、浅草へひきかえしたが、ああ、あとから思えば、吉本青年はむりやりにでも、三太を連れて帰ればよかったのだった。たったひとりあとに残ったがために、三太がそれからどのような冒険をしなければならなかったか……しかし、それはもっとあとでお話しすることにしよう。

     宝石王


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